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ドキュメンタリー

きのうの深夜である。NHKで「サンドウィッチマンが依存症の病院へ」という番組を見た。ひょっとして、とおもって見るとやはり私が先日まで入院していた三浦半島の先端にあるアルコール依存症の専門病院であった。久里浜医療センター。国立で日本最初のアル中専門病院である。
しかし、驚いた。番組の内容は、清潔で、明るく、みんな元気。私が知っている病院とは、5万キロほど離れたものだった。私が知っている医者も看護師も患者も、誰ひとり出てこなかった。紹介されたサッカーグランドや陶芸教室などはたしかにあったが、そんなもの誰ひとり使っていなかった。全部、ウソだ。
ほとんどの患者は、毎日を鬱々と、ただただ無為に過ごしていたのだ。
つまり、こういうことだ。ドキュメンタリーといっても、撮る側の恣意的なまなざしによって、まったくちがうものになるということだ。地獄も天国になるということだ。ナチのやり方だ。
ドキュメンタリーというのは、信用できないということを学んだ。

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コメント 2

えび蔵

沢木耕太郎の人の砂漠は深いですね、ところで久里浜医療センタ-は家の家元も入院していた病院でした。
by えび蔵 (2020-06-22 00:58) 

渡辺裕一

貴兄のお家元とおなじ病院に入院していたとは、光栄です。
しかし、入院していた人たちは、みな少しコワレテいましたよ。
by 渡辺裕一 (2020-06-23 01:47) 

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