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生きてるぞー [酒]

「酒の肴日記」を読んでくださっている読者のみなさまへ

みなさまには、大変ご心配をおかけしております。

私、渡辺裕一は、2020年7月10日に心肺停止になり、
しばらくは、あの世とこの世を彷徨っておりました。
いまは、かなり復活していまして、横浜の施設で暮らしています。
ただ、足がヨレヨレで、歩くことがままなりません。
施設にWIFIがなく、「酒の肴日記」を復活することができないでいます。

本日は、息子の力を借りて、ここにみなさまへ近況をご報告できるしだいです。

また、原稿をアップできるよう日々の健康に留意してまいりたいとぞんじます。

取り急ぎ、近況のご報告です。


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山に風がふいている 私の胸にも風がふいている


海に風がふいている 私の胸にも風がふいている


街に風がふいている 私の胸にも風がふいている


ひゅー ひゅー ひゅー 


風がふくから きのうが消えるんだ


風がふくから あしたが来るんだ


ひゅー ひゅー ひゅー 


けっきょく 人生なんて 風のふくまま 気のむくまま


私は風にふかれて 生きていく


これからも ずーっと ずーっと


風のふくまま    


ひゅー ひゅー ひゅー




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しみじみと振りかえる場所がある


青森の酸ヶ湯温泉、湯段温泉、秋田の鶴の湯温泉、宮城の湯野倉温泉、山形の銀山温泉、肘折温泉、福島の微温湯温泉、木賊温泉、不動湯温泉。かっての湯治場であり。みんな、すこしわびしい温泉なのである。わびしいところに行くと、私はほっとする。


つまり、私にとって温泉とは東北のしみじみとした宿なのである。箱根とか熱海は、そいう意味では温泉ではない。ああいうところは行楽地なのである。だから、あんまり関係ない。ヨミウリランドみたいなものではないだろうか。


コロナがおちついたら、ひなびた温泉をまた訪ねてみたいな。


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死ぬ前に言っておく


人生は短いぞ、そしていたずらに長いぞ。

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ドキュメンタリー

きのうの深夜である。NHKで「サンドウィッチマンが依存症の病院へ」という番組を見た。ひょっとして、とおもって見るとやはり私が先日まで入院していた三浦半島の先端にあるアルコール依存症の専門病院であった。久里浜医療センター。国立で日本最初のアル中専門病院である。
しかし、驚いた。番組の内容は、清潔で、明るく、みんな元気。私が知っている病院とは、5万キロほど離れたものだった。私が知っている医者も看護師も患者も、誰ひとり出てこなかった。紹介されたサッカーグランドや陶芸教室などはたしかにあったが、そんなもの誰ひとり使っていなかった。全部、ウソだ。
ほとんどの患者は、毎日を鬱々と、ただただ無為に過ごしていたのだ。
つまり、こういうことだ。ドキュメンタリーといっても、撮る側の恣意的なまなざしによって、まったくちがうものになるということだ。地獄も天国になるということだ。ナチのやり方だ。
ドキュメンタリーというのは、信用できないということを学んだ。

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犬と猫

 
あまりにも私的な話なので恐縮するのですが、わたしにはふたりの家族と4匹の家族がいます。(別居中)
KとG、ふたりとは血族です。
そして4匹とは家族です。みんな保護した犬と猫ですが、いまやまったくの家族です。
犬のレノンを見ていると、人間とじゃれあうことが彼の仕事かとおもうほどです。犬というのは、そういう習性なのですね。
半年前に拾ったエリオットという猫は、野良猫のころ、よほどのことがあったのだろう。ぜったいに人間に近づかなかった。フーッといって、爪をたてるだけ。
とにかく、全身に警戒心を発するだけだった。きわめてエキセントリックだった。
それがいま、すりすりするようになった。kが拾ったことを後悔するほどの猫だったのが、がらりと変わった。
あぁ、また犬とか猫と暮らしたいなぁ。でも無理なんだ。6畳ひと間だから。
でも、もし猫が来たときの名前を考えたりするんだ。
       

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アベノマスク

きのう郵便受けを見ると、例のマスクがはいっていた。アベが人気取りのために強行した愚行である。
今回の全戸布マスク配布はアベとその取りまきの思いつきではじまった。しかし、布マスクでは目が粗すぎてコロナの感染は防げないそうだ。
関係者らの間では、今回の配布計画は第2次世界大戦中の日本軍による「インパール作戦」にたとえられているという。司令部がずさんな作戦を強行して多くの犠牲者をだし、「大戦中もっとも無謀」と呼ばれた作戦だ。参戦した兵士の5割ほどが餓死した。その行程には死体が連なり、白骨街道と呼ばれた。
で、届いたマスクを私はどうしたかって? もちろん封も切らずにゴミ箱に捨てましたよ。だって、アベから送られてきたものを口にあてるなんておぞましいでしょ。
アベはトランプのポチだから。

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病室にて

                                                                                                                                   
狂院の 屋根うつ春雨 ただ静か


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淡交

3か月の精神病院入院で多くの人間と会ったが、すこし親しく会話をした人間は3人だけだった。
檻の中の濃密な生活ですからね、過去をきかない。暗黙のうちにそうなっている。ただちょっとした会話で相手の人柄やなんやかんやを推測する。ふたりはタクシドライバーだった。もうひとりはわからない。そういう関係だ。
夜中のトイレで会った私と同じ年頃のオヤジは放尿しながら言った。「こんなところにいると、生きてるんだか死んでるんだかわからなくなる」
すこし親しくなった3人とはケイタイの番号とかは交わさなかった。退院するとき、「じゃあね!」と言っただけ。あとは、1億数千万人のなかの日本人として散らばっていくだけ。こういう後腐れのない人間関係もいいと思う。

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ひねもす


もう半年くらい髭を剃っていない。半年くらい床屋にもいっていない。もう1か月以上シャワーを浴びていない。風呂にも入っていない。すべて、めんどくさい。

ここ1か月、新聞も読んでいない。

ぼーっと、テレビを見ているだけ。

人間の最後なんてこんなもんだろうなとおもう。

生きがいはない。しいていえば、Gの成長をみたいということぐらいか。

Gはオランダの世界的な作曲コンクールの最後4人にノミネートされて、この9月に現地に行くことになっていたのだが、それはコロナで1年延長になった。優勝したかったし、できるとおもっていた、と彼はいった。

しかし、日本に帰ってきて初めて作曲の仕事を依頼されたCMがニューヨークADC(アートディレクターズクラブ)賞にノミネートされたそうである。これは欣快。

でも、本人は「どうでもいいことだよ」といっている。めざしてる世界はちがうんだよ、ということなのだろう。

あしたは、ネットで見つけたNY在住のロシア人のチキンスープをつくろう。材料は昨日買ってきた。骨付きの鶏、セロリ、タマネギ、ニンジン、ニンニクだけ。2時間以上ことこと茹でるだけ。

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脚にくる

5年ほど前だろうか。当時住んでいた都立大の居酒屋で40代後半の隣りあわせた男がやたらと飲みっぷりよかった。ビール、ワイン、ウイスキーをくいくいとあけていく。その見事さに、おたがい目をかわした。私もそういう飲み方なので以心伝心。なんだか気があった。
私は言った。最近、手がふるえてねと。彼はいった。手はまだいいんですよ。次は脚にきますよ。
ほんとうにそうだった。私も脚がよろよになり、まともに歩けなくなった。
病院に入ってもそうだった。手がふるえている人間はいない。足がダメになったのばっかりで、杖をつかっている人間がおおい。私もそうだが。
そうなんだ、アルコールは手ではなく、脚にくるんだ。

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花を眺めて一服

菜の花が咲いていた。やがて梅の花がぽつぽつと。そして、桜の花が咲きはじめた。桜の木にリスがきて花を食べはじめた。リスはけっこう大きくて体長30センチ、尾は30センチ。タイワンリスだろうか。へー、リスは桜の花を食べるんだ。私は毎日、感心しながら樹の上を見ていた。
入院中の病院敷地内を散歩する景色である。そのうち、桜も散り、ハナミズキが花をつけ始めた。初夏がちかい。
その景色のなかでよく会う二人がいた。彼らも私と同じ隠れ喫煙者である。見つかると看護師さんにひどく叱られるので、つい裏山の方に行くことになる。
私が退院するとき、その二人が見送ってくれた。私は彼らに言った。「さ、きょうから飲むぞーッ!」

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くるくる狂って



人間は、みんな狂っているんだ。私はそこに3か月間いたから、実感としてわかる。


昔、医者の父親が言っていた。精神病院の中をまわっていると、むこうがふつうで、こっちが狂人じゃないかとおもえてくるんだと。



それを、私も今回入院して体感した。人間というのはみんな狂っていることを。


凄いですよ。何十人もの狂人と何か月間も暮らすのですからね。


風呂で初めましてと挨拶をされる。

あんたと同じ部屋で暮らしているよ、と私はこたえる。

彼は若年性のアルツハイマイーだった。彼は30代です。


とにかく、人間は、みんな狂っている。


生きもので狂っていないのは、動物だけだ。ライオンとかトラとかね。アリもキリギリスもね。


彼らは酒も煙草もやらないしね。エライですよ。


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うすてらぼー


先日の夜である。「うすてらぼー」という意味もない言葉がとつぜんうかんできた。意味はないのだが、とにかく、とつぜんうかんできた。


「うすてらぼー」。意味はない。でも、それでいいんだ。


すると、「そしたらべすた」という言葉がとつぜんうかんできた。なんだかいい言葉だなとおもった。音がいい。

「そしたらべすた」。「ソシタラベスタ」


言葉とは、自分の足音を聴くことかもしれない。


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予後

予後
退院後の、とりあえずのご報告です。そりゃあ飲みました。3か月間の禁酒生活からの解放ですからね。朝から晩まで、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキー、なんでもかんでも飲みました。禁じられていた煙草も吸いっぱなし。新聞はむずかしくて読まず。テレビはバカでもわかるのでだらだらと見ました。これじゃあ、もとのもくあみとわかりながらの堕落です。バカは死ななきゃなおらない。
1週間後、反動がきました。胃がでんぐりかえって、朝から晩まで今度は嘔吐、嘔吐、嘔吐。サルトルの日々。3日間ほど、吐きつづけました。もちろん、ほとんど食べることもできない。バカは死ななきゃなおらない。
しかし出所してみると世の中は、すべてコロナであった。それで思うのは、病院ではたらく関係者である。医者も看護師も危機の最前線ではたらいている。面会謝絶の孤絶した状況のなかで。ついこないだまで私はそこにいたので実感でわかる。毎日話していた看護師さんたちのことを思い出すことがおおい。まさに白い天使たちである。24時間、身をていして働いている。
そうして彼女たちのことを思い出すことがおおいのだが、ここにきてじんわりと目にうかんでくるのが掃除婦のオバサンたちである。病室や廊下やトイレを毎日モップで掃除していた。わたしの病棟には4人ほどがいたが、全員50代か60代。。みんな元気。わたしはよく彼女たちと冗談をいったり、憎まれ口をかわしたりした。彼女たちもコロナの最前線にいる。
彼女たちはいつも笑顔だったが、いろいろあったのだろうなと思わせる笑顔だった。精神病院の掃除婦という仕事に応募するとき、彼女らはどんな思いだったのであろうか。
退院の日、私は荷物を整理し、いらなくなったバスタオルや風呂桶、シャンプーなどをすこし会話を交わしたことのあるSさんに「よかったら、これ使ってください」といって渡した。彼女は「わぁ、うれしい」といって素直に受けとってくれた。

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